今回の消印は最近物のキロボックスからのものです。切手上にメータースタンプが誤って押印されてしまったもの、おそらく大量の郵便物の中に郵便印を押印すべきものがメータースタンプ押印に紛れていて押印してしまったものですが、このエラー押印は時々見かけます。切手とメータースタンプで二重料金を徴収された可能性もあります。
メータースタンプは、「差出人があらかじめ郵便料金を払い込んで機械に登録させ、払込金の残高内で差し出しの度にその料金を印字し、切手の貼り付けに代える制度」が構想され、1920年に万国郵便連合の共通制度として採用されています。日本ではほとんどの郵便局に郵便料金計器が配備されており、日本郵便の内国郵便約款により料金計器別納の郵便物として取り扱われています。メータースタンプと料金計器別納については、万国郵便連合「通常郵便に関する施行規則」および日本郵便「内国郵便約款」ならびに郵便料金計器の指定の取り決めで詳しく規定されています。