今回の消印は主に第2次動植物国宝図案切手に見受けられる「局名タテ書和文ローラー印」です。戦前ではこのようなタテ書の消印は存在していましたが、昭和24年9月の通達で消印類の局名は「横・右書き」、または「横・左書き」に改められ昭和25年の配備分より和文ローラー印では原則として「横・左書き」になりました。局名タテ書和文ローラー印は、昭和33年・35年・36年にかけて中国郵政管内の局名2文字と3文字の局で使用されています。ですので規則違反の消印になるわけですが何故このような消印は発生したかというと、中国郵政局が何らかの事情で違う業者へ発注してその際に彫り方の指導が徹底されておらず、業者の判断でバランスの良いタテ書にしてしまった可能性が考えられます。使用期間と使用局も限られているため稀少な消印ですが現在では県名カタカナローラー印の方が人気があるようです。消印は昭和33年島根県の浜田局印です。
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