埴輪の兵士200円茶は1974年11月に仏頭300円・天燈鬼400円・バサラ大将500円とほぼ同時期に発行されました。キリの良い高額切手での発行であり、これと言った用途はありません。しかし1年2ヵ月後に郵便料金値上げにより書状速達料金として赤に改色されたため、埴輪兵士茶は発行枚数も使用済みも非常に少ない切手になってしまいました。今回の消印は外国着印、アラビア系の国のようですが残念ながら国名がわかりません。
(外国着印とは)
日本から外国への郵便物(特に航空便扱いの封書)を送る場合に、国によっては国際空港周辺の郵便局にて到着印が押印される場合があります。日本でも1968年3月までTOKYO AP局、OSAKA局では欧文機械印でHAKATA局などは三日月欧文印で航空便封書の裏面に到着印が押印されていたと今までの趣味誌に記載されていました。しかし、時折封書裏面ではなく表面の切手に押印されている場合があります。この到着印が切手にかかると日本の欧文印と外国着印が同時に押印されるという結果になります。