試行ローラー印は従来、局名や年号を和文ローラー印に直接彫刻されていたものを経済性の面から数年間使用できるように年号活字を組み込ませる、更埴式にしたものです。背景には昭和48年のオイルショックや戦後初のマイナス成長などはあるようです。1期(昭和51年4月1日~51年12月31日)2期(昭和52年1月1日=53年12月31日)に全国28局で試験的に試用されました。
ブログをご覧の方の中にも試行ローラー印を収集されている方も多いと思われますが、消印の難易度は局により異なります。下記の表は趣味誌からのもので参考例としてご覧ください。その消印の難易度に切手の難易度を掛けたのが実際の難易度です。例えば、桂離宮110円という消印収集の難しい切手にコザ局などの難易度の高い局印であれば、かなり稀少な消印になるわけです。今回の消印は日光東照宮陽明門40円青に高輪局の昭和53年の試行ローラー印です。切手は難易度は少し高く、局の難易度は低くなります。
名 称 | ~昭和49年 | 昭和50年~51年 | 昭和52年~53年 | 昭和54年~55年 | 昭和56年~57年 | 昭和58年~64年 | 平成元年 | 平成2年~ |
普通幅・一般ローラー印 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
試行ローラー印 | 1期 | 2期 | ||||||
幅広ローラー印 | 昭和53年○ | ○ | ||||||
年号直彫ローラー印 | ○ | |||||||
斜線ローラー印 | ○ |
郵政局 | 局 名 | 配備数 | 難易度 | 郵政局 | 局 名 | 配備数 | 難易度 | 郵政局 | 局 名 | 配備数 | 難易度 |
北海道 | 帯 広 | 3 | C | 信越 | 三 条 | 2 | D | 中国 | 小野田 | 2 | D |
厚 別 | 3 | D | 東海 | 四日市 | 5 | C | 安芸祇園 | 1 | E | ||
東北 | 郡 山 | 3 | B | 一 宮 | 4 | C | 四国 | 徳 島 | 4 | A | |
平 | 3 | A | 春日井 | 2 | D | 丸 亀 | 3 | E | |||
陸前中田 | 1 | E | 北陸 | 富 山 | 6 | C | 九州 | 門 司 | 2 | D | |
関東 | 高 崎 | 3 | C | 滑 川 | 2 | E | 佐世保 | 3 | B | ||
市 川 | 5 | B | 近畿 | 姫 路 | 5 | A | 沖縄 | 那 覇 | 2 | C | |
東京 | 芝 | 1 | A | 灘 | 4 | D | コ ザ | 1 | E | ||
高 輪 | 6 | B | かつらぎ | 3 | E | ||||||
信越 | 松 本 | 5 | C | 中国 | 福 山 | 4 | A |