今回の消印消印は、局名間バー入りの櫛型印で九州長崎市の「黒崎局」印になります。この局名間バー入り櫛型印は昭和30年代後半から、平成2年頃にかけて九州郵政局管内と沖縄郵政局管内の局でのみ使用されています。また、局名の文字が2文字と3文字でのみ存在しており、局名の文字間に浅い彫り残しがあり消印の際にその彫り残しがバーになって表れるものです。この彫り残しですが、消印の強度を上げるためにわざと彫り残しを付けたのではないかと言われています。
「局名間バー入り櫛型印」という名称は収集家が名付けたもので、その後この名称が使用されています。丸型印でもこのような消印が存在しており、当ブログでも下記の記事で紹介していますが、九州沖縄以外での消印ではバー入りの名称は原則として使用されていません。
・平成切手メジロ50円の厚別局「局名間凸部入り」丸型印オンピース(2024年4月17日)
・オオイトカケガイ62円の局名間凸部入り丸型印(2023年10月4日)
・平成切手ヤマセミ80円の局名間凸部有り丸型印「丸亀局」(2021年8月30日)