今回の消印は、記念切手の発行初日印ではなく翌日の実逓印になります。記念切手の初期使用印は古い記念切手であればあるほど稀少ですが、昭和40年代半ばまでは切手収集という趣味は未使用切手のシートを購入して保管するという方がほとんどでした。消印収集はかなりのマニアであり未使用切手を集めて価格高騰を狙った財テク的な部分もありました。そのピークは昭和47年の沖縄返還に伴う沖縄切手の投機ブームでした。沖縄切手を買えば儲かると言う事実無根のキャンペーンが行われた結果、その投機ブームが破綻し日本の記念切手ブームも段々と無くなっていきました。それ以前は切手趣味週間や国際文通週間などの未使用切手は価値があがると思われていました。従って昭和40年代前半までの使用済みは少ないのです。今回の消印は昭和42年発行の「湖畔」、発行翌日の浅草局の櫛型印、おそらく実逓印だと思われます。
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