昭和39年に開催された東京オリンピックへ向けての寄附金集めのために発行されたのがオリンピック東京大会基金の20種類の切手です。昭和36年から39年で1次から6次まで1シート20枚で発行されました。昭和30年代後半は切手収集ブームでもあり「記念切手を買えば儲かる」という投機的な状況でもあり5円のハガキ額面に同額の5円の寄附金を付けたこの切手はすぐに完売されたようです。
さらに寄付金が必要となり昭和39年に20種類の切手を3枚にした小型シートを大口需要に対して制限して窓口販売されこの小型シートもすぐに売り切れました。そのような未使用切手の人気の中で、2倍の金額を出して実逓で使用するというケースは非常に少なく昭和40年以降の後期使用は除いて昭和30年代の使用済みは非常に少ない切手になっています。総じて昭和30年から40年代前半の寄付金切手の使用済みが高額な理由です。
消印は昭和39年1月の大阪福島局の和文機械印で満月印になります。