今回の消印は最近整理したキロボックスから出てきた絵入り年賀櫛型印ですが、最近物のキロボックスから出てくることはめったにありません。絵入り年賀櫛型印は昭和25年から昭和31年まで使用された消印で、年末の特別年賀郵便として差し出された郵便ハガキに押印されました。現在では年賀ハガキには消印は省略されていますが、当時は切手を貼った私製年賀状と官製年賀ハガキにも押印されました。昭和26年11月から昭和41年6月までハガキ料金は5円でしたが、年賀状は4円の設定でした。従って、私製ハガキの年賀状には4円切手が貼られることになり石山寺多宝塔かベニオキナエビスが使用されています。当時は年賀ハガキは4円でしたが年賀切手は年賀以外にも使用されることを踏まえて5円でした。消印は昭和31年「コマ図」の吉田局印です。
(絵入り図案名)
・昭和25年(うめ図)
・昭和26年(うさぎ図)
・昭和27年(南天図)
・昭和28年(富士山図)
・昭和29年(初日の出図)
・昭和30年(折り鶴図)
・昭和31年(コマ図)