前回のブログに引き続いて、旧ヤマドリ80円の消印になります。昭和47年12月に新ヤマドリ80円が発行されましたが、発行当初は旧ヤマドリが相当数残っていたため昭和48年頃までの消印が多く存在しています。昭和46年7月の料金改定で簡易書留料金が60円になったため、定形書状の簡易書留1枚貼りで多く使用されました。速達料金は70円でハガキ額面が10円だったため私製ハガキの速達1枚貼りに適合しています。和欧文機械印は1968年(昭和43年)12月に自動取り揃え押印機用として導入された消印で外国宛の郵便物が混じっても押印できるように西暦年号を入れたものです。今回の消印は1972年(昭和47年)1月の大阪中央局の和欧文機械印ですが、おそらく私製ハガキか書状の速達に押印されたもの、あるいは外信書状用に押印されたものと思われます。旧ヤマドリの和欧文機械印は稀少ですが、昭和46年の値上げ前の物はさらに珍しい消印になります。
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