旧オオムラサキ75円は初めての額面切手で、ほとんどの郵便局で販売されました。昭和31年6月発行当時は外信に適合額面があり、昭和34年からは北米や中米などへの航空書状便として使用され、昭和41年7月からは封書書留額面(3000円までの補償)1枚貼りとして使用されました。従って、昭和30年代は欧文印が多く昭和40年代は櫛型印や和文ローラー印の消印が多くなります。発行枚数は6900万枚ですが、判読でき状態の良いものは多くはありません。特に中央の蝶の部分が黒いので消印は判読しにくいという欠点があります。昭和41年以降では現金書留での使用例は多いのですが、一般の書留便は少ないようです。消印は昭和41年8月の東京中央局日活ビル内分室の櫛型印で、おそらく書留便への使用印と思われます。
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