今回の消印は高額切手へのエラー年賀印です。年賀印は受付期間中に投函された年賀郵便に押印されますが、基本はハガキ額面料金です。封書は珍しくそれ以上の額面切手にはまず存在しません。オークションなどで見かける消印のほとんどは注文消し(オーダー・キャンセル=cancelled-to-order=CTO)と呼ばれるものです。エラー年賀櫛型印は櫛型印から丸型印への移行期に発生したもので、昭和60年頃から平成10年頃まで存在しています。また年賀印が1年に1回使用ということもあり、通常印よりもエラー印が長く使用されていたようです。今回のエラー印は注文消しにしてはどうも消印のかかり具合が不自然であり、実逓印がCTOかとは判断がしにくいものです。平成3年の滋賀関ノ津局、丸二タイプのエラー年賀櫛型印です。
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