今回の消印はあまり日の目の見ない地味な消印です。昭和53年から55年にかけて東京と東海郵政局の一部の局で幅の広い和文ローラー印が使用されました。当時は通常14.5~15.5ミリ幅の和文ローラー印を使用していましたが、幅広ローラー印は16~17ミリの消印を使用しています。何故このような消印が使用されていたのか平成初期の様々な趣味誌で議論されましたが、印顆の外注携形態(製造業者)が公開されていないので不明ですが、趣味誌の中では更埴式の昭和50年から52年まで試行ローラー印が一部のテスト使用され、昭和56年から更埴式の和文ローラー印は配備されていることから、更埴式導入前に幅広ローラー印が使用されたのではないかという推測です。印顆類は郵政局毎で発注されるため一部の郵政局に限られて使用されたのではないかということです。消印は昭和53年の小金井局と町田局です。
(和文ローラー印の変遷)
名 称 | ~昭和49年 | 昭和50年~51年 | 昭和52年~53年 | 昭和54年~55年 | 昭和56年~57年 | 昭和58年~64年 | 平成元年 | 平成2年~ |
普通幅・一般ローラー印 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
試行ローラー印 | 1期 | 2期 | ||||||
幅広ローラー印 | 昭和53年○ | ○ | ||||||
年号直彫ローラー印 | ○ | |||||||
斜線ローラー印 | ○ |
Visited 61 times, 1 visit(s) today