今回の消印は収集が困難な切手のひとつである「平等院鳳凰堂30円」です。この切手の発行目的は外信書状船便用ですが、2年後に速達加貼り料金への対応額面にもなりました。その後、円覚寺舎利殿30円発行までの約3年間使用されました。切手の特徴として凹版印刷のため消印が乗りにくく判読しにくいという収集家泣かせの部分があります。平等院鳳凰堂24円よりも販売局が多く難易度は低いのですが、消印状態の良い物は収集が難しい切手になります。この切手の稀少使用例は下記の⓸で私製ハガキの速達単貼りになります。消印は福岡飯塚東町局印(現:飯塚川津局)でD欄県名入りの櫛型印で、消印はかろうじて全体が判断できます。
(切手発行期間)
・1959年4月1日~1962年6月15日以降売り切れまで
(主な適応額面郵便)
⓵1959年4月1日~1961年9月30日=外信船便書状20gまで
⓶1961年6月1日~1966年6月30日=速達加貼り額面
⓷1951年11月1日~1961年5月31日=私製ハガキ速達
⓸1951年11月1日~1966年6月30日=書状3倍重量便30gまで