今回の消印は稀少切手「姫路城14円(円位)」の和文ローラー印です。銭位から円位へ切り替わりでの発行ですが、背景としては昭和28年7月に「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」が制定され、1円未満の通貨が使用禁止になったことを受けて、発行する郵便切手についても円単位に改正されることになりました。姫路城14円も5年余り発行された銭位から円位へ切り替わりました。この切手は船便外国葉書用の額面で、この額面は昭和24年6月から昭和34年3月まで適用されており昭和31年9月に発行された姫路城14円(円位)は2年半程度の適応期間でした。ところが昭和30年代に入ると外信は航空便が主流となっていたため船便葉書の需要は少なかったようです。また、用途が限られていたため販売する郵便局も限定され発行枚数は315万枚と少なく、使用済み収集も難しい切手になっています。消印は昭和37年の豊島局の和文ローラー印ですが、別納では東淀川局のものが有名です。両方の画像を掲載します。