M6和欧文機械印はG3和文機械印と同様に、押印省力化のために実験的に使用された試験機です。ともに「モリコー製」であり、特徴は日付部とその他の部分が別々になっており消印する際に組み合わせる仕組みになっていることです。郵便物を搬送する際に横送りになっておりハガキであれば1分間に約600通、封書混合なら320通の処理能力があるとされていましたが実際にはハガキであれば問題はないのですが、封書ではサイズが異なるため手差しが必要になってしまうという欠点がありました(これは同じモリコー製の日立式機械印と同じです)。結局両方とも本格導入されることはありませんでした。M6和欧文機械印は日付部の字体が丸みをおびており、1にセリフがあります。どちらの消印も収集家による押印がほとんどだったようです。消印は麹町局のM6和欧文機械印です。
(G3使用局)
・南足柄局=平成62年3月16日~平成3年1月末
(M6使用局)
・蕨局=昭和59年3月26日=昭和61年12月末
・麹町局=昭和59年3月27日~平成2年9月末
・横浜港局=昭和59年4月3日~昭和61年12月末