切手収集を始めて40年、動植物国宝切手や平成切手また戦後の記念切手の消印バラエティを中心に収集、オークションへも参加しております。今までのコレクションの中からいろいろな消印を様々な資料を含めてご紹介していきます。

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動植物国宝図案切手ペアの平成元年直彫和文ローラー印3局

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動植物国宝図案切手ペアの平成元年直彫和文ローラー印3局

今回の消印も前回同様のキロボックスから出てきた消印で、平成元年に東北・中国・四国郵政局管内で使用された直彫和文ローラー印です。切手上で満月印で判読できる物は少なく、その中で3局紹介します。何故、この3郵政管内だけなのかは消印などの印顆類は郵政局管内でまとめて業者へ発注されるためですが、平成に改元される以前から準備されていたと思われる節があります。有力筋からの情報では、年号交換式へ切り替わった際(昭和56年~57年頃)に直彫式の印顆が大量に余ってしまい、在庫を整理するためにこの3郵政局へ配備され平成元年の印顆を準備していたのではないかという事です。実際に昭和59年7月1符改称の仙台中央局簡易保険事務センター分室は直彫ローラー印ではなく、それ以降に開局や改称した局でも直彫は使用していないようです。直彫かどうかを確認するには年号の枠内中央に年号が彫られている点です。

 

平成元年の直彫式和文ローラー印実逓使用例※画像をクリックすると拡大します

 

直彫と更埴式の相違点(出典元は久野徹氏のボルドーからです)

(和文ローラー印の変遷)

名 称 ~昭和49年 昭和50年~51年 昭和52年~53年 昭和54年~55年 昭和56年~57年 昭和58年~64年 平成元年 平成2年~
普通幅・一般ローラー印  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○
試行ローラー印 1期 2期
幅広ローラー印  昭和53年○  ○
年号直彫ローラー印  ○
斜線ローラー印  ○

 

 




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