今回の消印はかなり前に昭和40年代のキロボックスから出てきたもので長い間保管していたものです。昭和45年の静岡美和局の為替印です、C欄に局番が記載されています。
為替印とは為替や郵便貯金において証示及び手数料等の切手を抹消するために使用された消印ですが、昭和30年代頃まではC欄に局名を略した「ひらがな」が入ったものが使用されていました。その後1950年11月30日を持って為替や貯金の手数料を切手で納めることが廃止されました。昭和切手や産業図案にC欄ひらがな入りの為替印が多く見かけるのはそのためです。従って、1950年以降は切手に為替印が押印されることは基本的には無かったのですが、今でも注文消しで為替印が押印されているケースを見かけます。実際に為替印を押印依頼したことはありませんが、簡易局などでは押印してくれるのでしょうか?為替印は平成にかけてナンバリング印になり、現在ではほとんどが浸透式になっています。今回の消印は窓口で間違って押印してしまった物と思われます。