今回の消印はオシドリ5円の切手帳ペーンです。オシドリ5円はハガキ額面の切手で、昭和26年(1951年)11月1日から昭和41年(1966年)6月30日までの15年あまりのハガキ額面が5円でした。長期間使用されたためオシドリ5円の使用済みは多いのですが、切手帳ペーン単片での使用済みは多くなく収集が難しい切手です。オシドリ5円の切手帳ペーンは下記の5つのパターンがあり、①を除いてはすべて封書額面の切手との混合になります。切手帳ペーンは当初は窓口販売でしたが、昭和34年頃より切手販売を導入し販売していますが、設置局が少なく故障も多かったようです。①の4枚ペーンは別納や波消しなどは見かけますが、田型や全形などはそのほとんどが収集家によるもので、実逓単独での機械印は櫛型印の満月印は非常に少ないようです。もともと一般の方が切手帳を知らずあまり使用しなかったのではないでしょうか。今回の消印は満月印ではありませんが浦和領家局の櫛型印で、昭和44年印ですので⑤の切手帳ペーンではないでしょうか。単片ですと区別がつかないようです。
(オシドリ5円切手帳の種類)
①オシドリ単独4枚切手帳ペーン=1964年8月1日発売
②観音菩薩像8枚+オシドリ4枚切手帳ペーン=1959年4月20日発売
③ソメイヨシノ10円+オシドリ4枚切手帳ペーン=1963年4月1日発売
④旧キク15円6枚+オシドリ2枚切手帳ペーン=1967年6月1日発売
⑤新キク15円6枚+オシドリ2枚切手帳ペーン=1968年3月1日発売