G3機械印は、南足柄局で使用された押印機の名称になります。配備されたのは和文機械印の活字で、この印影を「G3機械印」と呼ぶようです。日付の字体が丸みを帯びており、平成元号の年号の「1」の上の部分が曲がっているのが特徴です。昭和62年3月16日~平成3年1月末まで使用されています。
(G3機械印について~鳴美様の現行消印ハンドブック2002の記事から抜粋)
「G3」機械印とは、押印省力化のために実験的に使用された試験機(モリコー製)で押印される機械印です。最大の特徴は、日付部分とその他の部分が別々になっており、消印する際に組み合わさるようになっている点です。さらに通常の機械印では、郵便物を縦方向に搬送して消印されますが、この機械印では横方向に搬送する仕組みになっています。仕様書によれば、葉書なら1分間に600通、封書と混合なら1分間に320通と言う処理能力を持っているのですが、実際の作業現場では、きちんとそろえられた官製はがきなら通りますが、封書になると1通ずつ手差しにしなければならないような状況であり、本格導入されることなく終わったようです。