今回の消印は平成初期のキロボックスからの物で、吉祥天立像1000円の櫛型印です。吉祥天立像1000円の発行は1975年4月22日に小型シートと同時に発行されていますが、この小型シートは昭和26年より開催されている全日本切手展の第25回開催を記念して発行したとされており、同時に単辺の1000円切手も発行されたものと思われます。切手発行当時では1000円を超える郵便料金は特殊郵便の複数の組み合わせ以外にはほとんど無く、発行当時からしばらくはほぼ別納としての使用がメインでした。昭和56年の郵便料金改正後にようやく1000円を超える郵便物が出てきており、平成8年3月に平成切手タカ1000円が発行されるまで販売されていました。この切手は印面が暗くグラビア凹版印刷であるため消印が写りにくいという欠点があります。消印は平成5年福井毛矢局の櫛型印です。
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